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2023-12-10 待降節黙想会

『カトリック教会の将来を考える』―新たな形で開かれたシノドスを深める為に―
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 フリオ神父さまは、亡くなられた松本神父さまと幼稚園の仕事繋がりでとても親交が深く、亡くなられた今でも大切な友人だとお聞きし、このたびの黙想会はきっと松本神父さまが導いてくださったのだと、お二人のご縁を強く感じた黙想会となりました。

 ミサ中の第一講話は、先週の福音の箇所「目を覚ましていなさい」(マルコ13・33-37)とイエス様は3回言われたというところから始まりました。
 目を覚ますとは意識する事であり、気付く事であり、わたしたちは罪に気付き回心をする。罪はこれまで三つに分けられていた。「神に対する罪」「周りの人に対する罪」そして「自分に対する罪」です。
 パパさま(教皇フランシスコ)はこれに「自然、被造物、全ての生き物に対する責任」を加えられました。これが『ラウダート・シ』から学んだ新しい視点の回心(エコ回心)です。私たちはこれらの回心を生きることで、『福音的な存在になること』が大切だとお話頂きました。

ミサ後の第二講話では、二つのお話を頂きました。
・『慰めよ、私の民を慰めよとあなたたちの神は言われる。』(イザヤ40・1)
・『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。』(マルコ1・3)
池田教会の皆さんの中に、もし「今しんどい」と思っている人いれば私に言って欲しい。また、そのような兄弟姉妹がいることを皆忘れないで欲しい。

・カトリック教会の存在と目的、そして全ての人間の未来について心配です。
パパさまは、(たぶん聖霊に導かれて)『シノドス』という発想をされました。『シノドス』という言葉、意味は共に歩む、教会の課題をみんなで共有して解決に向けて歩んで行くという意味です。
 全ての被造物に対する私たちの回心が必要という『ラウダート・シ』から共に歩むという『シノドス』へとパパさまの思いは続いていきます。
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教会としての未来を考える時、私達の教会の基(根)は何処に有るか考えてみる。私たちの根を表す言葉には、『ケリマ(福音宣教)』『ディアコニア(奉仕)』『コイノニア(交わり)』という三つの言葉があり、私たち教会はそこから生まれました。こころを御言葉で満たし、この三つの言葉を共に歩み生きることが教会の未来を形作る事になるとお話頂きました。

後半は信者と未信者の関係の質問や個人に関する質問など、池田教会の皆さんから頂いた5つの質問にお答え頂き、みんなで笑ったり、納得したり、実りある楽しい時間を共に過ごすことが出来ました。

黙想会が終わり、フリオ神父様の姿が見えなくなった後でも、神父様の声が耳に残り、まだ神父さまがそばにおられるような温かい気分が続き、『御言葉でこころを満たす』とはこういうことなのではと感じました。

フリオ神父様、教会の根の部分と未来について、ラウダート・シからシノドスへ続くパパさまの思いについて、熱意を持って、わかりやすくご指導頂きありがとうございました。 こころより感謝致します。

(研修委員会、写真提供は広報委員会)

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